野球「オープナー、ショートスターター、ブルペンデー」の違い

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【野球投手・継投策】オープナー、ショートスターター、ブルペンデーの違いを解説。ショートスターター(オープナー)は日本のプロ野球(日本ハムファイターズなど)でも2019年に導入し話題となっている。ブルペンデーは千葉ロッテなどが19年1軍の試合で実施した

オープナー(野球継投策)

野球用語である
・オープナー
・ショートスターター
・ブルペンデー
3つの違いをご存知だろうか。
以上の継投策の違いは以下のようになります

【オープナー】
救援投手が先発。
その後、先発投手がロングリリーフ。

(二番手でマウンドにのぼる投手は「本来の先発投手」というイメージ)

 
【ショートスターター】
「投手が同じ打者と2回以上対戦させない」という戦術。(救援投手がすべてのイニングを投げるというイメージ)

 
【ブルペンデー】
救援投手がすべてのイニングを投げる

【オープナーの例(目安)】
先発 (第一先発):1回 (1イニング)
二番手(第二先発):5回
三番手(中継ぎ) :1回
四番手(中継ぎ) :1回
五番手(抑え)  :1回

【ショートスターターの例(目安)】
先発 (第一先発):3回
二番手(第二先発):3回
三番手(中継ぎ) :1回
四番手(中継ぎ) :1回
五番手(抑え)  :1回

【ブルペンデーの例(目安)】
先発:2回
二番手(中継ぎ):2回
三番手(中継ぎ):1回
四番手(中継ぎ):1回
五番手(中継ぎ):1回
六番手(中継ぎ):1回
七番手(抑え) :1回

 
「ショートスターター」と「ブルペンデー」は似たような意味があり、
ケースによっては重なる事もあるでしょう。
その為、ショートスターター、ブルペンデーどちらとも呼べる状況になる事も考えられます。

また、「ショートスターター」と「オープナー」も似たような意味があり、
試合内容によっては、オープナー、ショートスターター、ブルペンデーどの継投策にも当てはまる
といった状況も考えられます。

 
野球経験者でもオープナーやショートスターター、ブルペンデーといった
野球用語を、あまりよく知らないという人も多いのではないだろうか。
というのも、「オープナー」という野球用語が広く知られるようになったのは
2018年5月以降のこと。

オープナー(Opener)とは
救援投手が先発し、短いイニングを投げた後、
本来の先発投手をロングリリーフとして継投する投手起用法で、
18年にタンパベイ・レイズが初めて本格的に採用した。

これまでのメジャーの先発投手といえば(100球を目安にするなど)
長いイニングを投げ、リリーフに継投するという起用法が主流(通例)だったが、
レイズが18年5月19日のエンゼルス戦にオープナーを初めて実行するとチーム平均防御率が減少。
オープナーはレイズ以外のMLBチームにも広まっていった。

18年6月にはドジャース、9月にはツインズ、アスレチックス、レンジャーズもオープナーを採用。
19年には日本のプロ野球(NPB)でも日本ハム、DeNAなどがショートスターター(オープナー)を実施。
千葉ロッテなどはブルペンデー(全員がリリーフ投手の継投策)で話題となった

ショートスターター

ショートスターターとは
「投手が同じ打者と2回以上対戦させない」という戦術。

その為、最長で投げられるイニングは3回(が目安となる)。

先発投手を打者一巡で交代させ、二巡目からは「第2先発」と呼ばれる投手へ継投。
この第2先発も先発投手同様、打者一巡を目安に継投。
その後リリーフ(中継ぎ・抑え)へ継投する戦術。

※長いイニングを投げるリリーフピッチャーを「ロングリリーフ」などと呼ぶ事もある

ブルペンデー

ブルペンデー野球継投戦略

ブルペンデーとは
すべてのイニングをリリーフ投手(中継ぎ・抑え)で継投する戦術。

「救援投手のみ」のため短いイニングを小刻みに継投する。

 
【ブルペンDATA】
投手が投球練習を行う場所を「ブルペン」と呼ぶ。

この「ブルペン」とは
英語で「牛の囲い」という意味。

諸説あるが、登板前の投手を闘牛場の牛にたとえたといわれている

特殊な継投策

「遠山・葛西スペシャル」をご存知だろうか。

遠山・葛西スペシャルとは
1999年、2000年に阪神の野村克也監督が使った継投策。

遠山奬志投手が中継ぎとしてコールされ、打者と対戦。
その後遠山にかわり葛西稔投手がマウンドへ。
通常であれば遠山はベンチへ戻るが、遠山がファーストの守備につき、
葛西投手が打者と対戦する。

すると今度は葛西がマウンドを降り、ファーストを守っていた遠山へ継投。
遠山は再びマウンドへ登るという奇策。
(遠山→葛西→遠山)

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※遠山→葛西→遠山の認知度は高いが、
遠山→葛西→遠山→葛西という継投もあった

 
また、遠山から伊藤敦規投手(遠山→伊藤→遠山)のパターンもあり、

「野村スペシャル」
「遠山・葛西・遠山」
「遠山・伊藤・遠山」

と呼ばれる事もある。
遠山投手が元野手という事もあってか実現した伝説の継投策である

 
高校野球などでは先発したエースピッチャーが一度、外野を守り
二番手以降の控え投手が打たれ再びエースがマウンドへ。
というケースはあるが、
プロの世界で短いイニングに遠山→葛西→遠山→葛西
という継投は大変珍しく、
高校野球などのアマチュア野球でも、見かける事はまず無い

オープナーは過去にも存在していた!?

【2回裏から大魔人佐々木】
オープナーのような継投は過去にも実施されている。
だが、本格的に採用されていたという訳ではなく、
たまたまオープナーのような継投となったというケースもあります。

※初回先頭打者に頭部デッドボールなどで危険球退場というケースではない

 
2005年8月9日
当時横浜ベイスターズの大魔神・佐々木主浩投手の引退試合

 

横浜 – 巨人
フルキャストスタジアム宮城
観衆:18597

引退試合の舞台は大魔人の故郷仙台のフルスタ宮城。
横浜の先発投手は秦裕二はた ゆうじ
1回を打者5人で抑えると、
2回ウラ、バッターボックスには6番ファースト清原。
すると横浜ベンチが動く。佐々木主浩の引退登板である。

地元宮城出身の大スター・佐々木がコールされると球場内は歓声と拍手に包まれた。
バッターは親友でありライバルの清原和博内野手。プロ野球界のスター同士の対決。

結果は大魔人の代名詞フォークで空振り三振。
試合後、清原は『最後は世界一のフォークがきた』と語った。

通常、引退試合はシーズン終盤に行われることが多いが、
8月のシーズン中に引退試合というのは異例であった。

故郷仙台で親友・清原との対決。その特別な条件が揃い、実現した引退登板であった。

 
この引退試合の継投は以下の通り。

先発:秦裕二 1回、打者5人
2番手:佐々木主浩 1/3回、打1
3番手:門倉健 5回1/3、打25
4番手:ホルツ 0回、打1
5番手:加藤武治 1回、打4

オープナーのような継投が行われ、3番手としてマウンドに登った門倉が5回1/3を投げ、
自責点1でオープナーの役割を果たした。

試合は
横浜0 – 1巨人
で惜しくも敗戦。佐々木の引退試合を勝利で飾ることはできなかった

日米のピッチングの違い

日米のピッチングの違い日米のピッチングの違い

2018日米野球第1戦の副音声として元巨人・高橋尚成氏が「日米のピッチングの違い」を語った。

 
(亀梨)
メジャーの場合は、2球でツーストライク追いこんだ時に
1球外してというのは、あまり無い?

(高橋尚成)
無いですね。

(千鳥)
へぇー。

(高橋尚成)
すべて勝負。メジャーでは、ピッチャーが全責任を負います。

 
【日本との違い】
メジャーでは投手の球数制限などがある球団も存在する為、
ノーボール・2ストライクでも勝負するという傾向もあると考えられます。

もちろん、メジャーすべての投手が当てはまるとは言いきれないと思いますが、
日本では(遊び球として)あえてボール球を挟むケースが多い傾向にあります。

投手心理としては
0ボール・2ストライクの場合、少なくとも3球はボール球を投げられます。
ボール球を振ってくれて三振(アウト)がとれれば結果としては狙い通りです。

しかし、フルカウントの3ボール2ストライクとなると、
打者心理では見逃し三振はしたくないので多少のボール球でも振ってしまいたくなります。
(球審のストライクゾーンなども考慮して)

つまり、3球連続ボール球、場合によっては4球以上連続ボール球でもよいともいえるのです。
そこをうまく配球するのがポイントであり、野球の面白さでもあります



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