なぜ左利きで右投?プロ野球選手利き手と逆投げ、左投右打の理由

野球実践知識
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【特殊なプロ野球選手まとめ】利き手と逆投げのプロ野球選手、逆投げ(練習)のススメ、ダルビッシュ有投手は左投げで130キロ!?逆投げの理由は「体の左側も使いバランスを整え、体のキレを出すため」。サウスポー(左投げ・左利き) のメリットとデメリット、エピソードも紹介

利き手と逆投げのプロ野球選手

プロ野球選手は左利きで右投げの選手が存在する。
では、なぜ左利きで右投げか。

野球というスポーツをするうえで、
左利きで右投げになる主な理由としては、
野手の場合、右投げの方が有利

だからである。
(特にキャッチャー、セカンド、サード、ショートが対象となる。)

ただし、例外となるケースも存在する。
由規投手(元ヤクルト、楽天)の場合は
少年時代に右投げの兄のグローブを使っていた為、右投げになったという。
その為か、野球経験者からみると違和感というか、
どこか、ぎこちないような動き(フォーム)と感じる人も中にはいるのではないだろうか。

 
左利きで右投げは野手に多い傾向があるが、
右利きで左投げというプロ野球選手も存在する。

理由としては左打者が増えた事で、右利きで左投げとなる投手が多い傾向にあるようだ。

左投げの野手が少ないとされる理由は
実際に野手で左投げとなると、ポジションに限りがあるというデメリットが大きい事が挙げられる。
(左投げの野手は一般的に、一塁手か外野手に限られる)

 
【右利き→左投げ ※主なプロ野球選手(一例)】
井川慶
杉内俊哉
石井弘寿
江夏豊
今中慎二
福浦和也
柴原洋 など

 
【左利き→右投げ・右打ち】
岩隈久志
坂本勇人
片岡易之
銀仁朗
山崎武司
衣笠祥雄 など

 
【左利き→右投げ・左打ち】
由規
鳥谷敬
田中賢介
丸佳浩
立浪和義 など

 
【左利きで左投右打】
左利きで右投右打の選手の他にも、
左利きで左投右打という特殊な選手も存在する。
駒田徳広選手(元巨人・横浜)は左利きだが、
中学1年までは右打ち。
中学2年の時に「コーチの指示で左打ちに転向した」というケースもある。

 
【駒田徳広】
駒田選手は左利きで左投げ右打ちだったという他にも特殊なエピソードが存在する。
巨人生え抜きでは唯一となる国内球団にFA移籍をした選手。
FA移籍の理由は93年のシーズンオフに
同じ一塁手の中日落合博満がFA宣言し巨人入団が濃厚となり、
出場機会が限られると考えた結果、関東球団を希望する駒田は横浜へ移籍
(後に阪神、ダイエー、ロッテ、西武からもオファーがあったと語っている)

さらには打撃用ヘルメットを被って守備をしたり、
コンタクトレンズが合わないため黄色のゴーグルをかけたり
と他の選手がしないような珍しい行動(出来事)をしていたというエピソードがある

逆投げ(練習)のススメ

プロ野球選手、特に投手が逆投げの練習をしているのをよく見かける。
(その中でも)有名なのが、「ダルビッシュ有」投手だ。

ダルビッシュ有左投げ

出典:SHIKOKU NEWS

本人は『左投げで球速は130キロぐらい』
と言うが
MLBファンは『左投げで85マイル(約137キロ)ぐらいは投げられるらしい』と話す。

ダルビッシュ本人は
『肩とか肘とか故障したら、左で挑戦するかもしれない』と語っている。

日本ハム時代にも行っていた左投げだが、
通常のキャッチボールの後にも
左投げをする理由は
『体の左側も使いバランスを整え、体のキレを出すための練習』
との事。

ダルの他にも楽天則本・松井投手なども逆投げの練習をしている。
ダルの影響などから今後も逆投げや両投げの選手が増えていくと思われる。

 

大谷翔平左投げ練習

出典:スポニチ

大瀬良大地左投げ練習

出典:デイリースポーツ

大谷翔平、大瀬良大地など球界を代表する投手も逆投げの練習をしている

次長課長井上、左投げ転向

左投げに転向したのは野球界だけではない。
お笑い界でも左投げに転向した人物がいる。

その名は
お笑い芸人コンビ・次長課長の井上聡氏。

18年5月27日
左投げに転向したことをTwitterで報告した

プロが語るサウスポー得と損

プロ野球選手が語るサウスポー(左投げ・左利き)の
メリットとデメリット、エピソードを紹介。

▽サウスポーで得した選手
【ソフトバンク・和田毅投手】
投手としてプロでプレーできていること
小学生の時、左投げだった事から、
コーチに『投手をやってみるか?』
と言われた事が「投手・和田毅」のきっかけだったという。

 
【オリックス・海田智行投手】
プロ野球選手になれた事
『左は貴重ですからね』
と本人は語っている。
左利きになった理由は
幼少時に右利きだった姉と向かい合って、まねをしていたら、自然と左利きになっていたという

 
【楽天・西宮悠介投手】
監督などから「とりあえず投手をやらせてみよう」と思われるところ。
本人は、中学では外野手だったが、
『エースの右投手が不調で、代わりに投げるようになってからずっと投手。おかげでプロになれました』
と語っている。

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【元ロッテ・古谷拓哉投手】
高校で野球をやめる予定だった古谷投手。
だが、駒沢大学1年の夏休みで私生活の乱れがひどくなり、『このままじゃいかん』と思い、秋に特別に途中から入部を許可された。
『左投手じゃなかったら取らなかった』
と言われたという

 
【広島・畝龍実投手コーチ】
(ゴルフ) 右で打つパターに癖がなくなる。

 
【西武・佐野泰雄投手】
『左投げの投手はゴルフが上手いという定説があります』
と語り、続けて、チームメイトの栗山から『センスがある。必ず上手くなる』
と言われたとの事。ゴルフのスコアは140

 
【DeNA・石田健太投手】
『ボウリングで左投げは少ないんで、ボウリング場のレーンがきれいで気持ちよく投げられるんですよ』
と本人は語る。
ボウリングの自己最高スコアは289

 
▽右も使う
【中日・岡田俊哉投手】
岡田投手は普段は、ほとんど右を使っているという。
書くのも、蹴るのも、ボウリングも、スマホ操作も右で、『箸だけは左』だそうだ。

 
【巨人・阿波野秀幸3軍投手コーチ】
字を書くのは右。
その為、左手で弁当を食べながら、右手でスコアブックをつけられるという。
評論の仕事の時に便利ということで、
周りからは驚かれたとの事

 
▽サウスポーで「得した事はない」と語った選手
【ヤクルト・寺島成輝投手】
サウスポーで得した事は
『全然ないですね。授かったとおりに生きるだけ』
と語っている。
食事の時は隣の人に肘がぶつからないように、左側に座るように心がけているとの事。

 
【元阪神・高宮和也投手】
『何もいいことないですよ』
続けて、
『食事中は隣の人に腕が当たるし、字なんて書きづらいよ』
と不満を語っていた。

参考:日刊スポーツ

左投げ右打ちのプロ野球選手

左投げ右打ちという特殊なケースもプロ野球界には存在する。

アンドリュー・アルバース投手 (オリックス)
笠原大芽投手 (ソフトバンク)
ジェフ・ウィリアムス投手(元阪神)
筒井和也投手 (元阪神)
竹原直隆外野手 (元ロッテ・オリックス・西武)
ダン・セラフィ二投手(元ロッテ・オリックス)
デーモン・ホリンズ外野手(読売ジャイアンツ)
など

【笠原大芽】
父は元ロッテ、ダイエーの笠原栄一投手。
引退後は福岡市内のローソンでオーナーとして勤務。

兄は元巨人の笠原将生投手。
引退後はホスト・YouTuber(笠原チャンネル)に転身。
15年に野球賭博が発覚。
契約解除・無期失格処分となった。
その後、
16年4月29日、野球賭博問題による賭博開帳図利幇助容疑で警視庁に逮捕され、
16年10月5日、東京地方裁判所で
懲役1年2か月・執行猶予4年の有罪判決となった。

グリエルとのシーンは印象的であった。

 
【筒井和也】
入団時は左投右打。
プロ入り後に左打に転向した
(右打ちの場合、利き腕の左腕が投手側になるため)
が、09年からは再び右打ちとなっている。
リリーフ投手の為、打席に立つという機会は(ほとんど)無かった。
16年に戦力外通告を受け、阪神球団スカウトに転身

左投げ両打ちのプロ野球選手

左投右打よりも珍しい(!?)
左投両打(左投げのスイッチヒッター)という
選手も存在する。

C.C.メルセデス投手 (巨人)
川口和久投手 (元広島、巨人)
セドリック・バワーズ投手(元横浜、楽天)
など

 
【C.C.メルセデス】
クリストファー・クリソストモ・メルセデス(Cristopher Crisostomo Mercedes)
ドミニカ共和国出身
登録名はC.C.メルセデス

18年7月24日に左打ちから両打ちへ登録を変更。
両打ち登録という事で18年は右打席にも立ったが、
19年からは左投手相手でも左打席に立っている。
(利き腕を保護するなどの理由が考えられる)

 
【セドリック・バワーズ】
横浜での登録名は「セドリック」
楽天での登録名は「バワーズ」。
06年楽天での一軍登板はなし。(二軍の試合で左肩を故障した影響のため)

松井秀喜が左打ちの理由

松井秀喜、左打ちの理由松井秀喜、左打ちの理由

野球ファンであれば有名な話で、聞いたことがあるという方も多いかと思いますが
松井秀喜が左打ちになったきっかけは「兄の存在」が影響しています

秀喜少年はもともと右打ち。
兄と友人らで野球をしていると秀喜少年があまりにも打球を飛ばすため、
兄と友人に強制的に左打席で打つように言われたとの事。

秀喜少年は当時、阪神ファンで尊敬する掛布雅之選手が左打ちという事もあり、左打ちに転向。
最初はハンデともいえる左打ちが、後にメジャーでも活躍する大打者へと成長。

つまり、次男という環境が強打者・松井秀喜(左打ち・松井)をつくった大きなターニングポイント
といえるでしょう



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